摩天楼の下で :Returns

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2007年 12月 09日

Am I hero? @Honolulu Marathon 2007

帰国後、部屋にいると殆ど寝てしまっているのと、マラソン日記を大作(笑)にするためupするが遅くなりました。
心して読んでください!

【Ⅰ.戦いの前】
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現地時間、12月9日AM1:45起床。
昨晩、ABCストアで買っておいたおにぎり1個と、職場の人からの差し入れで頂いたアップル味の栄養ゼリーを食べる。
飲み物はアミノバイタルプロの粉末を水で流し込む。

そして体を目覚めさすために、ホテルの部屋で軽く体を動かし出発の時を待つ。
すると、外は大雨状態となってきた。不安感がよぎるが、30分くらいで雨は止んだ。
止んだものの、念のためビニール製の使い捨てのポンチョを着てホテルを出た。

ワイキキのホテルの殆どは、ホノルルマラソンのスタート地点からゴール地点の間に在り、我々のホテルは東端の方つまりゴールに近いところに位置する。
今回の宿泊ホテルはゴール地点から近いところ、かつ海が見えるところを条件として予約をしておいた。
スタート地点までの無料バスの出発地点とゴールからも近い。
ホノルルマラソンに参加するなら宿泊ホテルは場所的には東側がベストであると思う。

2分弱でバス乗り場に着くと既に人の行列が出来ていた。
この列は日本人以外の人種が多いと思う。
恐らく、大多数の日本人は大手旅行代理店のツアーで来ているため、その旅行会社が手配するバスでスタート地点まで行っているのではないだろうか。

バスの乗り込むと、直ぐにまた大雨が降ってきた。
非常にツイている。外ではあっという間にびしょ濡れになったランナー達の列は増殖していた。

ちなみに、ツイテいたのはこの時だけではなかった。
現地の天気予報では我々が滞在する間、雨との予報であった。
だが、マラソン本番の前々日に行ったゴルフでも、前日に行ったノースショアとオアフ島東半分をオープンカーでドライブした時も雨は殆ど降らなかった。

興奮と緊張状態のランナーで満員となったバスの車内は熱気でむし暑かった。
揺られること約20分、ようやくスタート地点に到着した。
スタート地点であるアラモアナパークには既に凄い人の山だった。
まるで戦に臨む軍のようなHISの人だかりを横目にやりながら、スタートライン近くまで行く。

ストレッチをコースの脇にあるテニスコート付近で行い、スタートに備えているとまたもや豪雨となった。
大きな木の下にすかさず駆け込みじっと待つ。
ポンチョを着ていたが、雨脚が強くどんどん体が濡れてきて寒くなってきた。
シューズだけは濡らさないようにと気を使っていたが、滴る雫にびっしょり濡れてしまい一気にテンションが下がる。

【Ⅱ.豪雨を駆け抜ける:スタート~10km】
10分くらい木の下でうずくまってると雨もあがりかけてきたので、コース上に移動することにした。
スタート地点は2万数千人が並ぶ長蛇の列となるので、目標時間別に並ぶ位置が大体決められている。
私の目標は最低でも4時間15分以内。上手くいけばサブ4(4時間切り)を狙っていたので、3~4時間を目標とするところに並んだ。
雨もポツポツをあたるなか、ライバル(私が勝手に思っているだけであるが)とも出会えた。
スタート直前の挨拶が雨のせいか簡単に行われ、闇夜に盛大に花火が打上げられその迫力と大勢の人の熱気に身震いし、いよいよ自分との孤独な戦いが始まったのである。

最初の1~2kmは冷えた体を温めるためにやや遅いペースで走る。
が、更に遅いランナーもたくさんいるためジグザグ走ったり、歩道を走ったりして人の中を掻き分け走る。
暗いので周りのランナーと足元に細心の注意を払って走るので気が許せない状態。

ところがである。たぶん2kmを過ぎたあたりからまたもや豪雨。
暗いし全身に雨が強く降り注ぎ、顔面にも雨が激しく叩きつけ眼鏡も濡れ前が見にくい状態で少しうつむき加減で走る。
道路の端によると大きな水溜りがあり、それを避けようといきなり走っているラインを変える人が何人かいて、私の体にぶつかった。少しイラッときたが、私の走るペースではひょっとしたら他の人に迷惑をかけているかも知れないので、じっと我慢。
この後、数キロに渡ってペースが一定でない、ジグザグ走行、歩道と車道を行ったり来たり、全身濡れて足元も重いという4重苦のようなランが続いた。そして5kmの標識の見逃してしまった。

最初のエイドステーションはスルーして2つめのエイドステーションでは軽く水を一口飲んだ。
雨もだんだん止んできて、気が高まっていたのかこの辺りはキロ5minくらいのペースで走っていた。

ダイヤモンドヘッド付近の登り坂に差し掛かる、10km地点を52min38secで通過。

[Split]
0km to 10km - 52min38sec
 ※思ったより早く10kmを通過。足に異常はなし。
 ※恐らくここで1,000人以上はぶち抜いた。

【Ⅲ.坂道を駆け抜ける:10km~15km】
ダイヤモンドヘッド付近の坂道は斜度はどれくらいなのだろうか?
2005年に走った時はかなりビビリながら体力を温存しようとペースを落として走ったが、今回はいけるとこまで行こうと果敢に登ってみた。
この辺りになると道幅も断然狭くなるので、更にジグザグ走行、中央のテープに身を擦りながら駆け上がった。
ガンガン人を抜いたので、一人旅を十分に楽しんだ。

[Split]
10km to 15km - 26min59sec (総経過時間1h19m38s)
 ※後先考えず走っていたため、自分の想定ペースより若干早い感じだった。
 ※まだ真っ暗だったため海も見えず。

【Ⅳ.坂道を駆け降り、順調にハーフへ:15km~ハーフ】
私はランニングクラブなど通ってもいないし、長距離の走り方の指導も今までちゃんと受けた事がない。
知識があるといえば、ネットとか本での机上理論を読んだだけの我流ランナー。(ランナーと呼べないか)

今回のホノルルマラソンのために練習した距離は160kmだけ(月間走行距離では無い)の私の脚がどこまで持つか!
を、コンセプトに30km過ぎからどうせグダグダになるだろうから前半の体力のあるうちに時間稼ぎをするお馬鹿な戦略で走っていた。

ダイヤモンドヘッドの坂道を登りきり、下りからようやくリラックスできて走れてきた。
が、坂道も頑張りすぎたせいか少しばかり疲れを覚える。まだ、20km走ってないのにまずいなと焦りはじめる。
単調な直線であるハイウェイに入り、このあたりから明るくなってきた。
永遠に続く直線距離なのであまり先の方をみないようにして走った。

[Split]
15km to 20km - 27min42sec (総経過時間1h47m20s)
 ※この5kmは長く感じられた。案の上ペースダウンしていた。

ハーフ到達。時間は1時間53分。
4時間15分でゴールを目指すには良いペースだ!
少しばかり空腹を覚えたのでエイドステーションの端で立ち止まりパワーゼリーを食べる。
あっ!立ち止まってしまったとふと我に返るが。まぁいいかと止まって食事。
ところが、これが濃厚で口に合わず少し戻す。失敬。(食べ方がまずかったのか)
口をゆすいで気を取り直し、後半戦へと気合を入れた!

[Split]
Half 1hour53mim46sec

【Ⅴ.トイレと置いてけぼりと疲労:ハーフ~30km】
完全に日が出ていたがどんよりとした天候のため、海は綺麗に見えない。
(正確には、見えなかったと思う。この辺りからは記憶が曖昧。)
日差しがなく、雨に濡れ、給水で濡れ、体も冷えていた。
寒さのせいか、トイレに行きたくなりトイレはどこだろうということばかり考えながら走っていた。
トイレを見つけたが反対のコースのため使用できない。しばらく我慢して走る。
ようやく使用できるトイレが見つかり。用をたす。(小ね)
少し込んでいたので3,4分のロスで、トイレから出てコースに戻ると、、、少し前方にどこかで見かけた人が!
とりあえず、マラソンの速度では無い全速力で追っかける。(笑)
追いついた。手を振る。気付いてくれた!
が、そのペースについて行けず置いてけぼりを食らう。悔しい。

ハーフを超えたあたりから全身に疲労がみなぎっていたのでペースダウンが激しくなっていたのだ。
このあたりからマラソンを楽しむというよりは、自分の目標時間を達成できないかもという不安感だらけになっていた。

しばらくハワイカイという富裕層が住む辺りを走る。
走っている途中で日本人の女性ランナーからチョコレートを頂いたのでどうですかと声をかけられる。
親切な方だありがたい。チョコレートがこんなに上手く感じたのは久しぶりだった。
体全身が糖分を欲していたためだろう。

[Split]
20km to 25km - 33min37sec (総経過時間2h20m58s)
25km to 30km - 34min54sec (総経過時間2h55m52s)
 ※30kmの通過時間が3時間を切っていた。前半の蓄積が功を奏したようだ。
 ※ただ、20km超えてからも30kmまでは5kmあたり30min以内のペースで行くつもりだったが、大幅にペースダウンのためサブ4は諦める。精神的弱さが露呈し始めたところだった。。

【Ⅵ.孤独で悔しい時間:30km~40km】
JTB、HIS、KONAMIスポーツ、ぴあ、、、などの応援者達の声援が沿道で響き渡っている。
が、それも私に向けて発せられている言葉ではなく、あくまでも各々のロゴのステッカーをウェアに張っているランナーに対しての声援であることは明白である。
私のウェアに張られているツアー会社の名はDOG。その応援者は数少なく一度も声援を頂いていない。
ましてや、歩いている私になんかに声援なんてないだろう。と、この様なひねくれた考えが頭脳を過ぎる。

そう、30kmを超えたあたりのエイドステーションで立ち止まってしまった私はここから歩いたり走ったり(と言っても園児が走ってるような速度)の繰り返しとなってしまった。。。
股関節と足首、足裏の痛みで精神力が折れてしまったのだ。
凄く悔しかった。
と同時に、今まで2回しかフルマラソンを走ったことが無いのと、百数十キロしか練習してこなかった自分だったのにサブ4が狙えると根拠無き自信を持っていた自分が恥ずかしく思えた。
目頭が熱くなり、うっすらと涙がでた。感動ではなく悔しさで。

[Split]
30km to 35km - 44min13sec (総経過時間3h40m05s)
35km to 40km - 36min02sec (総経過時間4h16m08s)
 ※35kmまでの5kmでなんと44分もかかった。この間が一番痛みも悔しさも酷かった。サブ4はおろか、最低目標の4時間15分も諦めた。
 ※35km超えたあたりから、少し復活したためタイムはちょっと回復した。TBSの久保田アナを見かけた。彼女も立ち止まっていた。その横をカメラに手を振りながら通り抜けた。
 ※この間、恐らく1500人以上の人に抜かれた。

【Ⅶ.Am I Hero?:40km~GOAL 】
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最低目標も達成できないと分かったのでマラソンの雰囲気を楽しむ事に戦略変更。(戦略とは言わないか。。(笑))
エイドステーションで飲みものを楽しみ、沿道の人に手を振り、子供が噴水の様にランナーにかけているホースからでたシャワーを浴び(浴びたら寒かった)、カメラマン達の前では手をあげカメラ目線で通過し、写真を撮影したりと。。。
なにやってるんだろうと疑問がよぎるが。考えれば考えるほど虚しくなるので自分の中の正義の囁きを無視した。
沿道で応援している人が持つ看板に『You are hero!』とあったが、私は決してHeroでは無かった。

Heroでは無く、ぼろぼろの野良犬だったが最後のゴール直前のストレートまではずっと走った。
ゴール直前のストレートでは有森裕子さんが大声でランナーに声援を送っていた。「最後まで諦めないで!」
感動した。
沿道の応援者の中に知り合いがいるかと、探すが見つからなかった。

長かった42.195kmも終わりを向かえ、何故かちょっと寂しい気持ちになった。
コースの脇により、立ち止まりレース中の最後の1枚を撮影した。
やはりフルマラソンは甘く無かった。

40km to 42.195km - 18min04sec (総経過時間4時間34分台)
 ※全然だめだめだった、来年リベンジします!(お金があれば)
 ※納得度50%
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by taka_mura325 | 2007-12-09 05:00 |  -42.195km


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